このサイトでの「マーケティング」には「心の仕組み」も加味していますが、そもそも「マーケティング」って、人々の「欲しい」心理にどう応えるかという概念なので、まぁご近所ですよね。
広範囲にわたる「マーケティング」の中には、いろんな切り口の考え方や手法があります。
その中で私が「これだ!」と惚れ込んで使っているのが、「戦略BASiCS」です。
大企業・中小企業問わず、また個人向けにも使える(むしろ個人にこそ使ってほしい!)このフレームワークをご紹介します。
戦略BASiCS
「戦場」 「独自資源」 「強み」 「顧客」 「売り文句」
Battlefield ← 戦場(競合も含む)
Asset ← 独自資源
Strength ← 強み・差別化
Customer ← 顧客
Selling message ← 売り文句※『i』は語呂合わせですが、integration(統合, 一貫性)の意味もあり
引用:http://www.sandt.co.jp/index.htm
の、5つのキーワードで戦略を考えるフレームワーク(考え方の枠組み)です。
本家はこちら。↓
日本で一番ゆる~い「戦略BASiCS」
私の場合は、進路や生き方に活用する学生向けに講義したり、またこのサイトでは、カウンセラーやセラピスト、コンサルタントなどを対象としているため、
- (活躍する)フィールド (← 戦場)
- 資質・独自資源(← 独自資源)
- 強み(← 強み・差別化)
- (選んでくれる)相手(← 顧客)
- メッセージ(← 売り文句)
という感じで、言葉遣いを変えています。
その方が受け入れやすいと思うので。
だって「戦場」って聞いただけで、眉間にシワ寄るよね?
日本で一番ゆる~い「戦略BASiCS」の全体像
日本で一番ゆる~い「戦略BASiCS」解説(当サイト)では、全体を図式化するとこんな感じ。↓
↑ スマホで「ちっちゃいな!」と思われた方は、拡大してご覧ください。
これを自分に当てはめて上手に活用できると、
- 自分が一番活躍できるフィールドで (← 戦場)
- 自分の持っている資質を活かして(← 独自資源)
- 自分にしかできない強みを生み出し(← 強み・差別化)
- 喜んでくれる相手に提供するために(← 顧客)
- その価値を最適なメッセージで伝える(← 売り文句)
という感じで、ストンとはまります。
自分にしかできない強みを活かして、他者に貢献する喜び
という「自己実現」の生き方につながるんですね。
「戦略BASiCS」の重要ポイント
他のフレームワークとの大きな違いでもあり、重要ポイントでもあるのが、
自分の持っている「資質・独自資源」と「強み」は別
という考え方です。
- 持っているだけなら「強み」でもなんでもなく、客観的な事実
- それが誰かの「嬉しさ」になったときに「強み」になる
- 「強み」は「相手」によって変わる
- 自分の持っている「資質・独自資源」が「強み」を生み出す
私が「戦略BASiCS」に出会ったのは2010年頃。それまでは、持っているそれ自体が強みだと思っていたので、当時ものすごく新鮮に感じました。
その「資質・独自資源」を持っている…と客観的な事実としてとらえることで、
- 良い or 悪い
- 正しい or 正しくない
- 強み or 弱み
と、白黒つける二元的な考え方から解放されるんですね。
そして解放されると、ニュートラルな状態で発想できるようになるので、
「ということは、何ができる?」
「じゃあ、どうしたい?」
と、自分が望む方向へと考えを向けられるようになります。
有名な3M社「ポストイット®︎」のエピソードも、
粘着力が弱いという事実(独自資源)
↓
何度も貼ったり剥がしたりできる(顧客の嬉しさ=強み)
↓
ポストイット®︎の誕生
と、とても自然に腑に落ちます。
それに、「持っている = 強み」だと「持っていない = 弱み」になってしまいます。
それって、ちょっともったいないですよね。
物事の裏側を見る人や、「どうせ私、少数派だし」というあまのじゃく気質の人には、「戦略BASiCS」はきっとハマりますよ!
提唱者である佐藤義典先生のメルマガや多数の著書の他にも、解説しているサイトがいろいろあります。興味のある方は、ぜひ調べてみてくださいね。
自分の「資質・独自資源」って一体何だろう?…という方には、質問シリーズがおすすめ。こちらの質問に答えていくと見つかりますよ。
こちらから↓
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