「自己肯定感」という言葉は、低い(と、自覚のある)人が「私は自己肯定感が低いから…」といった感じで使うことが多いように思います。本当に自己肯定感が高い人はそこを意識する必要がないので、わざわざ「私、自己肯定感、高いからさ…」なんて言わないのでは?
そして「高いか低いか」で表現される「自己肯定感」ですが、多くの人が勘違いをしているようです。
私も勘違いしていた1人です。もっと早く知りたかった…
「自己肯定感」は、高いのがデフォルト
「自己肯定感」は、本来は誰もが「高い」のです。例えるなら、空高く上がっている気球のようなもので、高いのがデフォルトなんですね。上げるために特別なエンジンを積む必要もなく、ただ「存在」そのもの(I am)が空高く漂いながら人生の旅をしている…そんなイメージです。
「存在」そのもの(I am)についての解説はこちら↓
高いはずの「自己肯定感」が、なぜ下がるの?
本来「高い」はずの「自己肯定感」が、なぜ人によって低かったり、そして上がったり下がったりするのか?それは、「自己否定」という名の重りを付けているからです。
「自己否定」の重りとは、例えばこんな感じ↓
- 自分は、ダメなやつだ
- 自分は、クズだ
- 自分は、邪魔者だ
- 自分は、こんなことも出来ない人間なんだ(みんなやってるのに)
- 自分なんか、どうせ嫌われてるし
重りを付けることで気球が降りてくるように、「自己否定」をすればするほど「自己肯定感」という気球は下がっていきます。上記で例に挙げた言葉の主語(自分は)を大切な人に替えて、それをその人に言えるでしょうか?……そんなひどいこと、言えませんよね。「自己否定」とは、そんなひどいことを自分で自分に言っているのと同じなんです。
そりゃあ、下がりますよね。私もたくさん重りを付けていました(涙)
「自己否定」は、勘違いの「考え」
そしてここに大事なポイントが2つあります。
- 自己否定の重りは、自分の「考え」
- その「考え」は、勘違い
「自己否定」の中身は、「思考」「考え」です。自分の脳内で作った「考え」であり、自分自身を否定するその「考え」を自分が持っている(I have)ということです。
- 自分という存在が、「自分は、ダメなやつだ」という考えを持っている
- 自分という存在が、「自分は、クズだ」という考えを持っている
- 自分という存在が、「自分は、邪魔者だ」という考えを持っている
- 自分という存在が、「自分は、こんなことも出来ない人間なんだ」という考えを持っている
- 自分という存在が、「自分なんか、どうせ嫌われてるし」という考えを持っている
これらの「考え」は、幼少期から大人になるまでの過程で、様々な事情や何らかのきっかけでそう思い込んでしまった勘違い(ビリーフ)で、その勘違いがいつしか自分にとっての「当たり前」や「自分の定義」になったものです。
なので、自分自身のとらえ方を、
自分は、○○だ(I am)から
↓
自分が、その「考え」を持っている(I have)に
チェンジできれば、自分を客観的に見ることができ、その「考え」は自分を制限する「重り」だと気づきやすくなります。
なぜ勘違いしてしまうのか?その理由はこちら↓
「自己否定」をやめれば、「自己肯定感」は勝手に上がる
重りを外せば気球は上がっていきますね。それと同じで、「自己否定」さえやめれば「自己肯定感」は自然に勝手に上がっていきます。
「自分は、ダメなやつだ」も「自分なんか、どうせ嫌われてるし」も、全ては勘違いの「考え」に過ぎないとしたら……そんな重りは要らないし、外した方がいいですよね。もし今、あなたが自己肯定感が低い(と感じている)のなら、
- 「自己肯定感を上げよう!」と意識するのではなく
- 上げるために「何か」を頑張るのでもなく
- 「私は素晴らしい!」と、無理やりアファメーション(ポジティブに繰り返し宣言)するのでもなく
ただ、「自己否定」をやめる。「自分を責める」のをやめる。
お金もかからず、自分一人で、今すぐに出来るので、ぜひここから始めてみてくださいね。
「気球と重りの例え」は、友人の堀江さなえさんから聞きました。すごくわかりやすくて好きです。
堀江さなえさんのwebサイトはこちら↓
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