マーケティングの基本の「き」、初歩の初歩、最初に必ずやらないといけないのが「相手を決める」、つまり「お客さま」が誰なのかを決めること。
「ペルソナ」や「ターゲット」「想定顧客」等とも言われます。起業塾やマーケティング講座、ビジネス系のセミナーに参加なさった方は、もれなく耳にしている言葉ですよね。
当サイト(日本で一番ゆる~いマーケティング×心の仕組み)では、専門用語カタカナ用語を極力使いたくないので、「相手(理想のクライアント)」という言葉で進めています。
「ペルソナ」って、なんかちょっと怖いイメージが…(私だけ?)
具体的には、あるひとりの人物を想定し、
名前、年齢、血液型、家族構成、年収、居住地、出身地、学歴、現在の仕事や肩書、趣味や休日の過ごし方、友人関係、悩みやコンプレックス、その他好きなことや好きなもの、理想の暮らしや生き方などを具体的にした上で、
- いったい何を望んでいるのか?
- 本当に心の底から欲しいものは何か?
- 何に困っているのか?
- 何を解決したいと思っているのか?
- どうなりたいと願っているのか?
といった、その人の潜在的な望みや願い(ニーズ)を抽出するのが目的です。
相手(理想のクライアント)を想定するのは、相手のニーズを拾い出すため
↑ スマホの方は、拡大してご覧くださいね。
ここをしっかりつかんでおかないと、
- 自分が提供するサービスは、相手にとって価値があるのか?
- 自分と相手との相性はどうか?
- その相手は、どこにいるのか?
- その相手に、貢献したいと思える(熱が続く)か?
など重要な部分が曖昧になってしまいます。そして曖昧なまま戦術(やり方、具体的な打ち手)を考えても、結局自分の「強み=相手に提供する価値」がわからないので、
- ありきたりの方法を、なんとなくやる
- みんな(同業者)と同じことをやる
- やみくもに発信を続ける
に、陥ってしまいがちです。
なので、この「相手(理想のクライアント)を決める」というのがいかに大事かということを、起業塾でもセミナーでも書籍やネットの世界でも、いろんな人が様々な言葉で伝えているんですね。
私も講義の中で、しつこいくらいに言ってます。。。
ところが、これがなかなか出来ない、わけです……
ビジネスやマーケティングをしっかり学んでいるはずの人でさえ、
「自分が提供するものは汎用性があるから、多くの人に当てはまるはず!」
と、「相手(理想のクライアント)」を決めずにサービスを構築しようとする等、そんな場面を見かけることがあります。
頭が良く知識も豊富で俯瞰した見方ができる人ほど、多くの人に役立つポイントをつかんでいるので、それゆえ「汎用性を持たせたい」「このサービスをいろんな人へ」と考えるのかもしれません。
その気持ちはとてもよくわかります。
「周りの人たちに幸せになってほしい」「みんなに貢献したい!」「この世界を愛でいっぱいにしたい!」という想いが出発点になっているからこそ、ひとりでも多くの人に届けたいと考えるのは当然のことですよね。
またHSP(繊細さん)の場合は、共感力が高く相手の気持ちに寄り添うのが得意なため、「どんな相手にも対応できる」「特定の相手を選べない」というのも理解できます。
でも残念ながら現代では、不特定多数のいろんな人に向けたサービスや商品は、結局誰にも刺さらないので届かないんです。「私のためのサービス(商品)だ!」と思ってもらえないのですから。
4大マスメディア(テレビ、ラジオ、新聞、雑誌)が圧倒的な力を持っていた時代、家族がお茶の間でテレビを囲んでいた時代には、例えばF1層(20歳~34歳女性)等のように一括りでとらえても問題なかったのでしょうが、現在は違います。
同じ世代でも生活スタイルや価値観、働き方や生き方まで、「個」がそれぞれに全く異なります。「男女」しかなかった性別も「ジェンダーレス」へと変化し、リビングでの一家団欒も各自がそれぞれのデバイスで好きなものを楽しむのが現代です。
「私のためのサービス(商品)だ!」と思ってもらうためには、「相手(理想のクライアント)」を想定しそのニーズをつかんでおくことが必須なんですね。
もしもあなたが、「相手(理想のクライアント)」をまだ決めていないのなら、あるいはなんとなく曖昧なまま発信をしたり提供するサービスを作ろうとしているのなら、一度立ち止まって考えてみてはいかがでしょうか。
こちらの記事も、参考になさってくださいね。
(↓ はてなブログに飛びます)
コメント