私が「専門用語」を使いたくない理由

専門用語やカタカナ用語を使いたくない理由

このサイトでは、できる限り専門用語やカタカナ用語を使わずに、マーケティングや心の仕組みを解説しているのですが、そこには私にとって大事なこだわりがあります。

  • 勉強が苦手だった、子ども時代の自分にわかるようにしたいから
  • どうせ学ぶなら、楽しんでほしいから
  • 特別ではなく、日常的な「普通」にしたいから

勉強が苦手だった、あの頃の自分にもわかるように

世の中には専門用語や業界用語が溢れています。マーケティングや心理学の分野も、専門用語カタカナ用語だらけです。それらを使った解説は、専門的だしちょっとカッコいい感じもするし、受ける側も「学んでます!」感があって、それはそれでいいのかもしれません。でも私は子供の頃から勉強が苦手で、特に小学生のときにかなり苦労したせいもあり、単語ひとつでつまずいて先に進めない、というのが嫌なんです。

もうだいぶ前のことですが、ジャーナリストの池上彰さんが子ども向けの報道番組『週刊こどもニュース』を担当なさっていたとき、「なんてわかりやすい解説なんだろう!」と感動したのを覚えています。その池上さんは記者になってすぐの頃に、上司から「中学生でもわかるように」と言われたそうで、そのエピソードが強く印象に残っています。

「難しいことをやさしく説明する」のが一番難しい、とよく言われます。その難しいことに挑戦したい気持ちもあるのですが、それよりも「子ども時代の勉強苦手な私が読んでも理解できるように」その想いが一番強いのだと思います。

勉強が苦手なのは今も全く変わっていません。新しいことを学ぶとき、「理解して整理して咀嚼して腑に落とす」プロセスに、人より何倍も時間がかかります。そんな私だから、シンプルに何の引っ掛かりもなく言葉や意味がスーッと入ってくることに、特にこだわりたいのかもしれません。

どうせなら、楽しんでほしい

あらゆる教育がエンターテインメントになったら、どんなに楽しいだろう。そうなったら人はどれだけ成長できるだろう…

私は漫画やアニメが好きな子どもでした。
学校で習う歴史の授業は全然面白くないのに、漫画で描かれた世界史や日本史はすごく面白い!『ベルサイユのばら』や『オルフェウスの窓』を熟読していたおかげで、フランス革命・ロシア革命の知識は、当時完璧に頭に入っていました。同じような人、きっとたくさんいますよね。
『うんこドリル』があんなに子どもたちにウケてシリーズ化されたのも、子ども目線で「遊ぶように楽しい!」から。教科書は全部エンタメ化すればいいのに、そしたら日本の教育レベルはもっと格段に上がるのに…と、本気で思っています。

同様に大人になってからの学びも、「気楽に遊ぶように触れていたら、いつの間にか身についていた」というのが私の理想です。

特別なことではなく、日常的な「普通」にしたい

私は自己肯定感がボロボロで、「役に立たなければ、私なんて生きている価値がない」という思い込み(ビリーフ)を持ち、「どうせ私は、邪魔な人間」「どうせ私は、愛されない」という前提(自己定義)のまま、生きづらさを抱えて大人になりました。そのため、鬱や社会不安障害(声が出ない)などたくさんのメンタルの不調やストレスによる身体の不調を経験し、一部は今も続いています。
そして「なぜこんなに苦しいのか、一体自分に何が起きているのか、謎を解きたい!」との想いから「心の仕組み」を学び、自分の内側にある闇に分け入りパンドラの箱を自らこじ開け、置いてきぼりだった幼少期の自分(インナーチャイルド)を癒し、少しずつ「本当の自分」を取り戻してきました。

一方で、「マーケティング」に出会い実践することで崖っぷちだった業績をV字回復させ、「世の中はこの仕組みで動いている。これを理解して使えれば、世の中を動かす側の人になれる!」という大きな気づきを得る経験もありました。
また実践や行動するときになぜか自分を制限したりブレーキを掛ける等、自分に「許可」を出せないその原因こそが「心」にあると自分の体験から腑に落ちたのです。これまでの学びや経験全てが、一本に繋がった瞬間でした。

そしてどんなに素晴らしい学びであっても、専門用語を使っている限り、その業界や専門分野から出ることはないし広まることはない……私はそう思います。「心の仕組み」や「マーケティング」がいつか義務教育の教科書に載り誰もが当たり前のように知っている、という未来へ向かいたい。そのためには専門分野から出る必要があるし、「身近な普通」として日常に定着させる必要があります。

「自己肯定感」という言葉が死語になり、子どもの頃から誰もが当たり前に自分を尊重し他者を尊重できる、「みんな違って、みんないい」世界。
「競合」という概念が「個性の違う仲間」に変わり、競争する必要がなくなる世界。誰もが自分の「好き×得意」を提供し喜んでもらえる、オンリーワンが当たり前の世界。
それは決して夢物語ではないと信じています。なぜなら今は「相互依存・相互扶助の時代」へと移行している、まさに転換期だから。

これまで私が腑に落としてきたものをシェアすることで、誰かの実践のヒントになったり自分に「許可」を出すきっかけになれば、私はとても幸せです。
一緒にこの転換期を楽しみながら乗り越えていきましょう。このサイトと出逢ってくださり、心からありがとうございます。

カタカナ用語はなるべく使いたくない。ベネフィットは「価値」でいい。ラポールは「信頼」でいい。

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